01家賃は月6.1万円──東京23区より10.5万円安い水準
苫小牧市の民営家賃は55㎡換算で月60,806円。東京23区の同条件165,617円と比べ、月104,811円下がる計算です。
近隣の道内主要都市(小樽市・釧路市)とほぼ同水準で、全国121都市の中では「中位」の家賃帯に位置します。記事の最初に示した世帯別の家賃差がこの104,811円より小さく見えるのは、単身20㎡〜子2人世帯70㎡と、世帯ごとに想定する住まいの広さを変えて試算しているためです。
※ 苫小牧市は物価の一部項目でe-Stat実測値がなく、同県平均・地方ブロック平均で補完した推計値を含みます。参考程度にご覧ください。
02単身は東京より割高──家賃の節約分を光熱費と車代が上回る
気になる数字を先にお伝えします。単身の場合、家賃の節約幅(−40,250円)に対し、食費(+4,798円)・光熱費(+6,245円)・水道代(+1,077円)・車の維持費(+35,193円)が積み重なり、東京23区より月7,468円高くなるという試算です。積雪地域特有の暖房費と車の必要性が主な要因です。
- 単身:家賃の節約−40,250円に対し光熱費+6,245円・車+35,193円など。東京23区より+7,468円
- 夫婦・子育て世帯:家賃の下げ幅が大きく、光熱費・車代の上乗せを差し引いても月2.7〜7.6万円のプラス
苫小牧市は積雪地域のため、冬季の移動には車がほぼ欠かせません。試算では全世帯タイプで車の維持費が月33,693円(軽自動車1台想定)上乗せされており、これが単身での逆転の主因です。参考として、水道20㎥あたりの実額は月2,430円、介護保険料の基準月額は5,784円です。
03地震確率10.77%・平均気温マイナス3.6℃の冬──人口は減少見通し
住まい選びで押さえておきたい数字です。J-SHIS(防災科研)によると、苫小牧市で30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は10.77%、震度6強以上は1.07%。国土交通省の分類基準では6%以上が「高い」区分にあたり、苫小牧市の10.77%はこれに該当します(26%以上のさらに高い区分ではありません。確率は役場所在地点の値)。
気候は1月平均−3.6℃・最大積雪23cm、8月平均20.4℃(気象庁平年値)と、冷涼な夏と厳しい冬が特徴です。人口は2020年の170,113人から2040年に146,169人(−14.1%)、2050年には131,140人まで減少する見通しです(社人研2023年推計)。
04子育て:給食・保育は無償化対象、医療費は「就学前まで・自己負担あり」
夫婦+子2人(4歳・8歳のモデル世帯)では月−76,193円、年間およそ91.4万円の節約という試算です。子育てにかかるお金は、次のようになっています。
- 小学校の給食費:無償(東京23区も無償のため差額0円)
- 公立学童保育料:東京比+7,500円/月とやや高め
- 幼保無償化(4歳):対象(差額0円)
- 子ども医療費:就学前まで・所得制限あり・自己負担あり
子ども医療費の対象年齢は東京23区の18歳年度末までに対し、苫小牧市は就学前までと差があり、所得制限・自己負担も東京23区にはない条件です(こども家庭庁・令和6年調査)。国の移住支援金は夫婦+子2人世帯で100万円、月々の節約額から見た回収期間はおよそ14ヶ月という試算です。
05結局、月いくら変わる?(費目別まとめ・夫婦2人)
| 費目 | 差額(月・東京23区比) |
|---|---|
| 家賃 | −80,500円 |
| 食費 | +9,411円 |
| 外食費 | +407円 |
| 光熱費 | +7,223円 |
| 水道代 | +1,723円 |
| 自動車 | +35,193円 |
| 合計 | −26,543円 |
06東京以外から移住を検討している方へ
ここまでの数値は「共通のものさし」として東京23区比で示しましたが、あなたの街からの差額は当然変わります。スマコスのシミュレーターは全国121都市を出発地に選べます。
苫小牧市の公式移住サポート窓口・支援制度を見る →現住所から苫小牧市への移住について試算する
この記事の数値はモデル世帯での試算です。現在地・家賃・子どもの年齢を入力すると、あなたの世帯に合わせた差額を30秒で確認できます。
無料でシミュレーションする →07よくある質問
試算上、家賃の節約幅(月40,250円)はありますが、光熱費(月6,245円)・水道代(月1,077円)・車の維持費(月35,193円)の上乗せがこれを上回り、単身では月7,468円の増加という結果でした。積雪地域のため冬の暖房費がかさむことと、車がほぼ必須であることが主な要因です。
苫小牧市は国の移住・就業支援金の対象地域です。試算では単身60万円(節約分での回収約81ヶ月)、夫婦2人100万円(同約38ヶ月)、夫婦+子2人100万円(同約14ヶ月)という結果です。苫小牧市独自の上乗せ制度については本記事執筆時点で確認できているデータがありません。詳しい条件は公式サイトでご確認ください。
30年以内に震度6弱以上の揺れが起こる確率は10.77%です(J-SHIS・役場所在地点)。国土交通省の分類基準では6%以上が「高い」区分にあたり該当しますが、26%以上のさらに高い区分ではありません。市のハザードマップでの確認をおすすめします。
